[読書記録] エッセンシャル思考

読書記録

この度は次の本を読みましたので、自身の備忘録を兼ねて本を読んだ目的や学んだ点を記載します。

読んだ本

署名:エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
著者 : グレッグ マキューン
翻訳:高橋 璃子

また、下記記載の「本を読んだ目的」の内容に、
共感頂いた方はぜひ本書を手に取ってみて下さい。

こんな方におすすめ

・何事も中途半端な対応となってしまう人
・少ない労力で最大の成果を上げたい人
・タイパを重視したい人

本書を読んだ目的

目的

仕事や私生活においてやることが積み重なった際に、何事も対応が中途半端になってしまう場面があるため、本書で取り上げられているエッシェンシャル思考を学びたいと思い本書を手に取りました。

また、最近では「タイパ(タイムパフォーマンス)」という考え方が広まっていることもあり、「時間に対する満足度や成果の向上」を意識した考え方についても学びたいと感じました。

学び

本書を読む中で学んだ点を、自身の解釈と共に下記に記載します。

※私視点から見た学びですので、実際に読んでみたら下記に記載した以上の学びがあるかと思います。
※本の内容についてはメモ程度で記載しております。詳細は本書をお読み下さい。

重要なことに焦点を絞る

エッシェンシャル思考において「やることが多く、何もかもが中途半端となる」といった状況を改善するためには、「重要なことに焦点を絞ること」が大事であることを学びました。本書内では「より少なく、しかし、より良く」という言葉で取り上げられています。

焦点を絞らずに様々なことに対応した場合には「依頼管理が大変でストレスを感じる」「今対応している依頼から、他の依頼へ対応を切り替える際のオーバーヘッド(作業の再開用に備忘録を作ったり、切り替え先の作業内容を確認したり、準備が必要だったり)が生じる」など、作業以外の労力がかかります。重要なことに焦点を絞ることによって、前述したような “無駄な労力” を取り除くことになり「より少なく、しかし、より良く」が実現できるのだと私は感じました。

また、「焦点を絞ることが難しい」といった意見を持ちますが、焦点の絞り方についても本書内で取り上げられていました。別項目で記述します。

keywords:より少なくしかしより良く、全てを対応しようとすると全方向に1ミリしか進まない

焦点の絞り方

前項で挙がった “焦点を絞る” を行う方法として「自身が考える最も厳しい基準で考えて決断すること」が本書にて取り上げられていました。また、ここでの “最も厳しい基準” は「自分の理想に対して90点以上」で定義されており、基準を超えない場合は依頼を引き受けない(または、仕事など断れない場合では優先度を下げる)ことで、「自分にとって本当に重要なこと」に行動を絞ることが可能になる、とのことです。

私は上記の「自分にとって」という部分が非常に重要だと感じました。限りある人生の中では自分のためになることに注力するべきだと思います。「自分勝手」や「依頼元である相手に失礼」だと思われるかもしれませんが、中途半端な対応になって自身の成長に繋がらない時間を使ったり(タイパが悪い)、相手に迷惑を掛けるくらいであれば「自分にとって本当に重要なこと」に注力した方が良いのではないでしょうか(ただし、依頼を断る際には相手を尊重した対応をする必要はありますね)。

「自分にとって本当に重要なことは何か」「”捨てる” という選択肢を持つ」という点を意識して今後は行動していきたいと強く感じました。

Keywords:最も厳しい基準で考えて選択する、自分の理想(望み)に対して90点以上でなければ引き受けない、捨てる選択肢を持つ

トレードオフを意識する

前項で記載した焦点を絞る際に「トレードオフの存在を忘れてはいけない」という内容が本書にて取り上げられていました。トレードオフとは「両立できない関係性」を示しており、今回の場合は「1つの対応に注力する場合、他は対応できない。仮に全て同時に対応したとしても、どれも中途半端になってしまう。」という旨を示しています。

仕事において複数の依頼を同時に受けることは日常茶飯事ですが、どれもこれも手を付けて作業が混乱してしまい思ったように進捗が出ない、といった経験があります。今思うとトレードオフが意識出来ておらず、無駄な行動(対応する依頼を切り替える際に発生するオーバーヘッド等)が多く、必要以上の労力をかけてしまっていたことに気付きました。

トレードオフが意識できていれば「そもそも全てを同時に高いクオリティで対応することは無理。焦点を絞って対応する必要がある。」という思考になりますね。そして焦点を絞ることにより “無駄な労力” が取り除かれ、より少ない労力で最大の成果が得られるのだと私は理解しました。

今後、公私共にトレードオフを念頭に置い対応事の焦点を絞っていきたいと思います。

Keywords:全てはトレードオフの関係を持つ、全てを同時に高いクオリティで対応することは不可能

集中するための環境を作る

対応事の焦点が絞れたとしても、作業中に注意散漫になってしまっては成果は思ったように生み出すことはできません。そのためにも注意散漫にならないような「集中するための環境」を作り出すことが重要、と本書にて取れ挙げられています。例えば、スマホの電源を切って通知が来ないようにする、机上を整理して作業しやすくする、などの環境造りが重要とのことです。

何か作業している際についついSNSやメッセージアプリを見てしまい気付いたらかなりの時間が経っている、といったことは私も含め誰しも経験したことがあるかと思います。前述したスマホの例を取り上げれば「息抜きも必要」と思われるかもしれません。しかし、私は「スマホを触る」という行動自体が悪いのではなく、「作業中に “割り込み” が発生すること」が良くないのだと私は理解しました。

割り込みが入ることで今までの作業は中断され、再開する際には「あれ、どこまでやったっけ?次は何をするんだっけ?」と再開するための準備(オーバーヘッド)、つまりは “無駄な労力” が発生してしまいます。この無駄な労力を取り除くことで、より少ない労力で最大の成果を得られるのだと思います。

Keywords:環境と関連して集中状態を作ることが可能、割り込み要因を除去する

遊びの重要性

「遊び」は脳機能の発達やストレス軽減に効果的であり、エッセンシャル思考を発揮するために非常に重要な行為であることが本書にて取り上げられています。より深く、柔軟に思考することで優れた判断を促し、ストレス軽減により心身健康な状態でパフォーマンスを発揮することに繋がる、とのことでした。また、遊びの中で得た経験がビジネスにおいて斬新なアイディアに繋がることもあるようです。

脳機能の発達も重要ですが、私はストレス軽減の重要性を強く感じました。どれだけエッセンシャル思考に熟達したとしても、ストレスによって体や心が壊れてしまっては元も子もありません。「遊び」という行動の重要性をよく理解し、行動の選択を行っていきたいと思いました。

Keywords:ストレスの軽減、脳の機能を活性化させる働きあり、経験はビジネスに活きることもある

感想

本書を読む中で「焦点を絞る」「トレードオフ」など様々な考え方を学びましたが、全体を通して「無駄な労力を取り除くこと」が重要であることを私は強く感じました。

また、「焦点を絞る」に関して、他の依頼を断ったり優先度を下げたりする場面が発生します。この時、本書を読む前の私は「相手に申し訳ない、相手に失礼、なんて説明すれば良いか。」等を考えてしまい依頼を断ることが難しく考えていましたが、本書を通して「中途半端になる方が失礼」という点に気付きました。依頼主の期待は「依頼を完遂してもらうこと」のため、現状を加味して対応が中途半端になってしまう旨が説明できれば、依頼主との調整も行いやすくなると感じます。

今後においては、本書から学んだエッセンシャル思考を活用することで「より少なく、しかし、より良く」「少ない労力で最大の成果を得る」を実現していきたいと思います。

おわりに

ここまで閲覧頂きありがとうございました。
今後も備忘録(読書のOutput)を兼ねて読書で学んだ点などを書いていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。

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